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モバイルデバイス管理(MDM)とは

モバイルデバイス管理(MDM)は、モバイルデバイスと企業データを管理し保護するソフトウェアです。

MDMは、スキャナー、タブレット、スマートフォン、ノートパソコン、専用端末など、さまざまなモバイルデバイス群全体を一元管理し、監視、追跡、保護する機能がありす。

モバイルデバイスの管理の重要性は、近年のモバイル活用の業務の普及とともに増加しています。これらのデバイスは、よりセキュアな企業データにアクセスできるため、ハッキング、盗難、紛失の脅威となります。

MDMソリューションを使用することで、ITチームはすべてのデバイスを安全に保ちながら、同時にモバイルデバイスの種類や実行されている OS に関係なく、柔軟で生産的な現場の業務をサポートできます。

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MDM とは何か

モバイルを利用した業務を行う企業や組織は、MDM ソリューションを活用し、簡単でス ムーズな操作でモバイルデバイスをスマートに管理します。これにより、業務を中断することなく、どこからでも即座に問題に対処できます。

 

セキュリティの観点から MDM は、セキュリティ侵害があった場合や、デバイスを紛失したり盗難にあった場合に、リモートでデバイスをロックし、すべてのデータを消去することができます。

 

セキュリティ問題に対処することは、MDM を導入する主要な要因の1つですが、それが使用される理由は他にも多くあります。例えば、デバイスの24時間365日の可視化できることや、デバイスもユーザーもリモートでサポートすることが可能であることなどです。

 

このリモートサポートでは、モバイルデバイスが効率的に稼動しているかどうかを確認する管理者の負担が軽減されます。一元管理の MDM ソリューションを使用することで、管理者はどこからでもモバイルデバイスを監視し、更新し続けることができます。

 

また、デバイスの不具合をリモートでトラブルシューティングし、ユーザーを業務により迅速に復帰させることができるため、デバイスの利用停止によるってユーザーの生産性低下を削減することができます。

MDM の市場規模

モバイル活用の業務が拡大し続ける中、MDM の市場も成長すると予想されています。2020年の43億ドルから2025年までの複合年間成長率(CAGR)29.6%増の157 (英語で読む) 億 ドルに成長すると見込まれています。

MDM の特長

MDM は、IT チームがスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、多数のモバイルデバイスを1つのソフトウェアソリューションからリモートで制御し、暗号化し、組織のセキュリティポリシーを実施する機能を提供します。

MDM ソリューションには通常、サーバーとクライアントアプリケーションの2つのコンポーネントがあります。

MDM サーバーはローカルでもクラウドでも可能で、IT チームはここで全社的なデバイスとのやり取り、監視、通信を行います。クライアントアプリケーションは、すべてのデバイスまたは個々のデバイスで一元的にセットアップもアップデートも行うことができます。 

MDM サーバーはローカルでもクラウドでも可能で、IT チームはここで全社的なデバイスとのやり取り、監視、通信を行います。クライアントアプリケーションは、すべてのデバイスまたは個々のデバイスで一元的にセットアップもアップデートも行うことができます。

主な MDM の機能:

  • ワイヤレスアップデート - IT チームがチームがどこからでもモバイルデバイスをアップデートできるため、ユーザーがアップデートのためにデバイスを持ち込む手間が省ける。

  • 資産管理 - 紛失や盗難に備え、すべてのモバイルデバイスを追跡できる 。

  • 位置情報 - モバイルデバイスとユーザーの居場所を把握できるため、インシデント発生時のユーザーの安全確保、紛失や盗難時のデバイス追跡が可能になる.。

  • ポリシーの管理 - 各モバイルデバイスには企業や組織全体のポリシーが適用され、サポートされているデバイスやアプリケーションに、許可されたユーザーのみがアクセスできる。

  • パスワード管理 - 許可された従業員だけがモバイルデバイスにアクセスできるようにし、紛失や盗難の際にデバイスとそのコンテンツが保護される。

  • デバイス診断 - IT チームはどこからでもモバイルデバイスの問題を発見し、迅速に解決できる。

  • レポートとセキュリティ - IT チームは、すべての組織のモバイルデバイスのメンテナンス、アップデート、正しい使用方法、セキュリティについて、リモートでリアルタイムにレポートできる。

  • コンプライアンスの実施 - 企業や組織は、モバイルデバイスの利用が承認されたユーザーだけが使用でき、そのユーザーがデバイスから承認されたアプリや企業データにのみアクセスしていることを確認できる。

  • リモートでデータを消去する機能 - 紛失、盗難、データ漏洩が発生した場合、IT チームは場所を問わず、モバイルデバイスから機密性の高い企業データを削除できる。

  • リモートでデバイスをロックする機能 - 紛失、盗難、データ漏洩が発生した場合、IT チームはどこからでもモバイルデバイスをロックダウンできる。

MDM 普及の経緯

2000年代に人気のモバイルデバイスが発売され、消費者のスマートフォン利用が急速に拡大する中、MDM ソフトウェアは、業務用のスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスを監視し、セキュリティを確保するために開発されました。近年、業務で使用されるモバイルデバイスと OS の種類や性能が拡大しているため、MDM ソリューションも、こうした大量のデバイスを一元管理するために進化してきました。

MDM の重要性

今日の従業員は、顧客訪問のための出張や在宅勤務など、社外で仕事をすることが多くなっています。電話に出たり、ノートパソコンを開いたりできる場所ならばオフィスはどこでもよくなりました。以前は、オフィス環境外で仕事をする人は、通信やネットワークアクセスの問題で不便を強いられていました。しかし、MDM ソリューションとともにモバイルデバイスが進歩したことで、オフィスを離れていても、生産性やコミニュケーションの低下はなくなりました。

モバイルデバイスを利用することで、企業は、従業員が外出先やオフィス以外で仕事をしているときでも、仕事のタスクを完了するために必要なツールを提供できます。また、MDM ソリューションを使用することで、企業はモバイルユーザーの生産性向上とともに企業データの安全性を確保し、すべてのデバイ スをリアルタイムで追跡、監視、リモートサポートができます。

MDM の役割

ほぼすべての業界で、スキャナー、キオスク端末、タブレットなどのモバイルデバイスが使用されるようになったため、MDM の実装はさまざまです。以下は、MDM の一般的な主要な役割です。

モバイルデバイス管理(MDM)

オフィス以外の場所で働く従業員の増加を考えると、サポートのために故障したデバイスを集中管理された場所に返さなければならないことは、非常に非生産的です。特に、配送ドライバーのように、配送の遅延や顧客サービスの問題が発生する可能性がある外出先で忙しい日々を送る従業員にとってはなおさらです。MDM は、IT チームがリモートでデバイスにアクセスすることを可能にし、物理的なデバイスを必要とせずにモバイル機器の問題を解決する能力を組織に提供します。

リモートデバイス管理

世界中のモバイルデバイスの数が約150億台に迫る中(英語で読む), これらのデバイスの紛失や盗難は避けられません。これには、採掘現場や 製造現場から小売業やヘルスケアに至るまで、大規模な組織でデバイスが置き忘れられたり、間違った人に拾われたりして、すぐに追跡するのが困難になることが含まれます。 IT チームは MDM を活用することで、現場で 所在不明になっているデバイスを探し出すだけでなく、これらのデバイスから企業データをリモートで消去し、機密性の高いビジネス情報や顧客情報を安全に保つことができます。

ユーザー権限

組織内の誰が会社の重要な情報にアクセスし、変更を加えるかといったことを管理することは重要です。 機密データは、適切な人だけが管理しなければなりません。これは、患者の機密情報に特定の担当者だけがアクセスしなければならない医療現場で使用されるデバイスや、顧客の支払いに関する機密情報を保護しなければならない小売業では特に重要です。 MDM によって、企業は情報へのアクセス権限を持つ従業員を指示するユーザー権限を設定することができます。

ソフトウェアのアップデート

ソフトウェアのアップデートは、従業員が使用するモバイルデバイスの数が多いあらゆる部門の企業で非常に重要です。これらのアップデートは、従業員の作業効率を高め、不必要なデバイスの故障を回避するのに役立ちます。MDM は、OS の脆弱性に対応するセキュリティパッチを提供し、リモートでソフトウェアアップデートをサポートするため、すべてのデバイスが最新の状態に保たれます。

セキュリティリスクの最小化

IT チームは MDM を使用して、危険なデバイスの監視と検出、不要な URL や安全でない URL のブロック、プロキシ設定の配信などを通じて、セキュリティリスクを管理し、組織の通信を保護することができます。 これは、運輸 / 物流(T&L)のような業界にとって有用であり、道路を走行中の輸送ドライバーや倉庫内のフォークリフトドライバーの安全を確保するために、車両の走行中にモバイルデバイスのタッチスクリーンの使用をブロックすることができます。

MDM 導入を成功させる重要なステップ

MDM 導入を成功させるには、徹底した計画が鍵です。企業や組織は、どのモバイルデバイスの使用を承認するかを決定するポリシーを策定する必要があります。企業がモバイルデバイスに新たな投資を行う場合は、デバイスとアプリケーションの両方の要件をサポートし、強力なセキュリティと管理機能を備えていることを確認するために、デバイスの調査とテストも行う必要があります。

MDM で犯しがちなミスは、企業や 組織が本当に必要としているものを理解せず、デフォルトのシステムを自動的に配信してしまうことです。組織は従業員がそれぞれの役割でどのようなモバイルデバイスを使用し、何の目的で、どのように仕事をしているのかを理解しなければなりません。MDM ソリューションは、これを考慮し、ソフトウェアが業務を妨害するのではなく、業務を直接サポートするものでなければなりません。

企業や組織はまた、従業員が「どのように」「なぜ」モバイルデバイスを使用すべきかというガイドラインを確立する必要があります。このような企業ポリシーを最初から明確に把握しておくことで、MDM ソリューションによる導入と施行をより迅速かつ簡単に行うことができるのです。

MDM がもたらすビジネス上のメリット

MDM はさまざまなビジネス上のメリットをもたらします。 詳細は以下の通りです:

 

従業員の生産性の向上: デバイスはリモートで監視され、リアルタイムで最新の状態に保たれるため、従業員は手動アップデートやソフトウェアの問題による遅延やダウンタイムに悩まされることがありません。

組織全体の一貫性:ユーザーがデバイスを共有したり、次から次へとデバイスを切り替えたりする必要がある場合、MDM は組織全体でモバイルデバイスの一貫性を確保し、ユーザーがデバイスを切り替えてもすぐに快適に使用できるようにします。

リモートトラブルシューティング機能:モバイルデバイスのアップデートやメンテナンスが必要な場合、IT 管理者がリモートで対応できます。

従業員の満足度:リモートサポートにより、ユーザーが必要とする管理者や技術的知識が少なくなります。

IT リソースの管理軽減:MDM はモバイルデバイスの管理を合理化し、IT チームの時間とリソースを節約します。

柔軟な労働力:MDM は、モバイルデバイスがリモートワーク環境に適合していることを保証することで、ワークフォースのリモートワークを支援します。

総所有コスト(TCO)の削減と投資収益率(ROI)の向上:MDM は、企業がモバイルデバイスを使用するメリットをフルに発揮できるよう支援し、モバイルデバイスへの投資を最短で回収できるようにします。

セキュリティ:MDM は、悪意のある攻撃やデバイスの紛失や盗難が発生した場合に、モバイルデバイスとそれらが保持するデータを保護するのに役立ちます。